川上憲伸が語る投球フォームの分解と工夫『軸足と下半身主導の本質』

ピッチング
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川上憲伸が、自身のフォームを細かく言語化しながら解説します。特に「軸足」「下半身主導」「骨盤」「歩幅」「左手の使い方」など、フォーム作りの核をどう構築するかに焦点が当たっています。

軸足の重要性と骨盤の立て方 00:00

右膝を伸ばすことで股関節に体重を乗せる

軸足側の膝が曲がるとお尻が下がり、股関節にうまく体重が乗らないため、足を上げた時は膝をなるべく伸ばして骨盤を立てる意識が重要と説明しています。

ヒールアップの意味と古いフォームの利点

昔の投手は“ワンクッション”を使って自然に股関節へ乗せていたのではないかと推察。ヒールアップは骨盤を立てるための一つの手段としています。

テイクバックと右手の感覚 03:22

「寝かせて抜く」右手の使い方

ボールの回転よりも「手からスッと抜ける」感覚を重視。立てるのではなく“寝かせる”ような使い方が自然で、リリースのスピンも滑らかになると解説しています。

カーブ・スライダー・シュートの感覚の違い

スライダーは最後に軽く巻き込む感覚、シュートは「まっすぐ」と同様のリリースで微調整することが重要。カット成分や開きの抑制を意識する必要があると述べています。

左手(グラブ側)の使い方と身体の連動 08:26

肩が詰まらないフォーム作り

左肩が上がると右腕が上がらなくなるため、左手(グラブ)は“ふわっと”出す感覚で、肩周辺に無理なテンションをかけないことが大切と語っています。

視野を広く保ち、体を縦に使う意識

グラブは肘を低く保ち、上に突き上げず、視界を広くするように動かすべきと説明。体を縦方向に使う意識は投手のフォームにとって非常に重要であると強調しています。

歩幅の調整とマウンドでの工夫 11:29

歩幅が崩れると突っ込みやすくなる

調子が悪くなると歩幅が狭くなる傾向があるが、それにより突っ込みがちになるため注意が必要。歩幅は約203cmほどだったと述懐しています。

マウンドの形状を自ら“調整”する技術

同タイプの投手がいる場合には、あえてマウンドを削ったり土を盛ったりして投げづらくする“ちょっとした工夫”をしていたエピソードも披露されています。

この動画から学べること

  • 骨盤と股関節にうまく乗せるための身体の使い方
  • ヒールアップの目的と実用的な活用法
  • 各球種ごとのリリース時の感覚の違いと使い分け
  • 左手(グラブ)の使い方がフォーム全体に与える影響
  • 視界の確保と縦方向の体の使い方による安定性向上
  • マウンド上での歩幅調整と“環境的駆け引き”の工夫

川上憲伸ならではの“言語化力”で、フォームを解体しながら再構築する思考法は、多くの選手・指導者にとって技術と戦術の両面でヒントとなるでしょう。

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