ショートの名手・小坂誠が、自らの体格や非力さを乗り越えるために実践してきた守備技術や考え方を語っています。ポイントの取り方、リズムの作り方、ボールの捉え方、そして日々の地道な訓練がどのようにプロの世界で評価される守備に繋がったかが明かされており、フィジカルに不安を感じる選手にとって大きなヒントとなる内容です。
- 1. 体格に頼らない守備スタイルの確立 00:00
- 「力がない」からこそ生まれた守備スタイル
- スナップスローよりもタイミング重視
- 2. 捕球とスローイングの工夫 01:36
- 右足で捕り左足で送球する意識
- 握り替えのための時間と動線の設計
- 3. 実戦でのバランスと反復練習の重要性 03:22
- 無理にワンステップで投げない守備のバランス
- リズム・テンポを保つ反復練習
- 4. プロの中での評価と守備への自負 06:41
- 打撃が目立たない中での守備評価の重み
- 他選手との比較ではなく、自身の積み上げ
- 5. 道具の管理とプレー準備 08:24
- グラブの保管・メンテナンスへのこだわり
- 自分の武器と向き合う準備の習慣
体格に頼らない守備スタイルの確立 00:00
「力がない」からこそ生まれた守備スタイル
体重やリーチに恵まれなかった小坂氏は、「作った力を正確に伝える」ために、自らがボールのポイントへ入りにいくことを徹底していたと語ります。捕球では「当てて取る」意識を持ち、最小限の動作で体をボールに合わせる方法を追求してきたとのことです。
スナップスローよりもタイミング重視
スナップスローが苦手なため、ステップを踏んでしっかりと握り替えた上で送球することを基本としており、その分タイミングやリズムへのこだわりが強かったと述べています。
捕球とスローイングの工夫 01:36
右足で捕り左足で送球する意識
捕球から送球に移る際は、必ず「右足に乗って左足に移動しながら投げる」ことを徹底していたとのこと。ボールを取ると同時にステップに入ることでスムーズな動作につなげていたといいます。
握り替えのための時間と動線の設計
補給面を意識し、ワンテンポの時間を自分で作り、その中で右手でボールを巻き込むようにくるくると握り替える技術を反復して習得したと語っています。
実戦でのバランスと反復練習の重要性 03:22
無理にワンステップで投げない守備のバランス
深夜選手のようにワンステップでスローイングできないことを自覚していた小坂氏は、あえてステップを踏み、重心移動の中で投げるフォームを確立したといいます。その中で「自分のポイント」に体を運ぶ意識を持ち、再現性の高い守備を目指していました。
リズム・テンポを保つ反復練習
捕球と送球の一連の動作をスムーズに行うためには「何度も反復してリズムを作ることが重要」だと強調しています。視野に収まる範囲でボールを捉え、自然な流れの中での捕球・スローイングを目指していたとのことです。
プロの中での評価と守備への自負 06:41
打撃が目立たない中での守備評価の重み
打撃で目立たない選手だったからこそ、守備で評価を受けたことが嬉しかったと語ります。守備の評価は、シーズン通しての実績と信頼によって得られたものだと自信をにじませています。
他選手との比較ではなく、自身の積み上げ
他の選手のプレーも参考にしながら、自分のスタイルを構築してきたことを語っており、「みんなうまい中で自分がどう生き残るか」に重点を置いていた姿勢がうかがえます。
道具の管理とプレー準備 08:24
グラブの保管・メンテナンスへのこだわり
試合用・予備用のボールをケースに分けて管理し、グラブのコンディション維持に細かく気を配っていたと語っています。土で馴染ませる、油を塗るなど、細かな準備が守備の精度を支えていたとのことです。
自分の武器と向き合う準備の習慣
体力に不安がある中で「スピード」だけは活かすためにできる準備を徹底し、その準備の積み重ねがプロでの守備機会獲得につながったと述べています。
この動画から学べること
- 体格に恵まれなくても守備で勝負する術
- ステップ・リズムを重視した守備構築の考え方
- 握り替えのための動作と視野設計の工夫
- 守備機会を最大限に活かすための準備と習慣
- プロの世界で評価されるための積み上げと自負
自分の長所を活かしてプロで生き残るためのヒントが詰まった内容です。特に「身体能力に頼らない守備」を目指す選手には非常に参考になります。
コメント