前田健太選手が、自身の武器であるスライダーについて、その握り方やリリースの意識、変化の使い分けを詳しく解説します。一種類の握りで複数のスライダーを投げ分ける技術や、人差し指を使った独自のリリース方法が紹介されています。
- 1. スライダーを投げ始めた経緯と基本の握り【00:00】
- プロ2年目から取り入れた理由
- 握りの試行錯誤と最適な形
- 2. スライダーの変化と投げ分け【03:14】
- 3種類の変化パターン
- 変化の幅と方向はこだわらない
- 3. リリース時の指の使い方【04:26】
- 人差し指で最後までかける感覚
- ストレートとの見分けを難しくする工夫
- 4. スピードと角度の調整法【06:59】
- 握りの深さと手首の角度による変化
- スライダーの速度と変化量の関係
- 5. コントロールと配球の考え方【08:19】
- スライダーはコントロールしやすい球種
- 打者に球種を絞らせない投げ分け
スライダーを投げ始めた経緯と基本の握り【00:00】
プロ2年目から取り入れた理由
前田健太選手は、プロ入り当初はストレートとカーブのみで投球しており、スライダーはプロ2年目から投げ始めた球種だと語ります。高校時代には打たれやすく、投げることを避けていたため、当初は武器としての意識はなかったとのことです。
握りの試行錯誤と最適な形
試行錯誤の末に最もしっくりきた握りを見つけたことで、今では自信のある球種として使えるようになったと説明しています。この握りは1つの基本形でありながら、さまざまな変化を生み出せるのが特徴です。
スライダーの変化と投げ分け【03:14】
3種類の変化パターン
映像で紹介されたスライダーは、大きく斜めに落ちるタイプ、小さく横に曲がるタイプ、縦に落ちるタイプの3種類です。すべて同じ握りから投げ分けています。
変化の幅と方向はこだわらない
投げる際に「横に曲げたい」「縦に落としたい」と毎回決めるのではなく、結果として打者が打ちづらければ良いという考え方を持っていると述べています。
リリース時の指の使い方【04:26】
人差し指で最後までかける感覚
一般的には中指でスライダーを切るとされることが多い中、前田健太選手は人差し指に力を入れて投げることで、リリース時にボールにしっかり指が残り、ストレートと同じ軌道から変化させやすいと語っています。
ストレートとの見分けを難しくする工夫
投げた瞬間にスライダーとバレてしまうことを避けるため、ストレートに見える軌道で変化させる工夫が重要だと説明しています。そのために人差し指でしっかり最後までかける感覚を意識しているとのことです。
スピードと角度の調整法【06:59】
握りの深さと手首の角度による変化
ボールの握りの深さを変えることで、変化の大きさを調整できます。深く持てば大きく曲がり、浅く持てば小さく速くなります。また、手首の角度によっても変化方向や鋭さが変わると述べています。
スライダーの速度と変化量の関係
速いスライダーは変化が小さく、遅いスライダーは大きく曲がるため、速度と変化量のバランスを意識することが重要です。自分の中で最も曲がる角度やスピードを探す練習が有効だとしています。
コントロールと配球の考え方【08:19】
スライダーはコントロールしやすい球種
変化を前提とするスライダーは、ストレートよりも狙いやすい面があると語っています。真ん中を狙えば自然とアウトコースに曲がり、ストライクからボールに落とすことも可能です。
打者に球種を絞らせない投げ分け
大きいスライダーや小さいスライダーを織り交ぜることで、打者は球種の判断がつきづらくなります。前田健太選手は、スライダーだけで多様な変化を作ることで、他の球種に頼らずとも打者を惑わせることができるとしています。
この動画から学べること:
- プロでも途中から身につけたスライダーの基礎
- 同じ握りで異なる変化を出す投げ方
- 人差し指を使ったリリースの工夫
- スピードと変化量のバランス調整法
- スライダーを使った効果的な配球術
これらの技術を実際の投球映像で確認することで、自分に合った投げ方や調整方法のヒントが得られるはずです。他の変化球と合わせて、スライダーの幅を広げてみたい選手におすすめの内容です。
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