ゴールデングラブ賞7度受賞の飯田哲也が、外野守備における位置取りからフライの補給や落下点の予測、送球とそのフォームの考え方と技術など、外野守備に必要な判断と動作の基本が語られています。
- 1. 守備位置と初動の意識 00:01
- スタートの反応と体勢
- 投手の意図に応じた守備位置
- 目線と落下点の予測練習
- 2. フライ捕球の姿勢と動き 03:45
- 顔の横で補給する理由
- 走りながら捕球する際の工夫
- 補給時の体の伸びを抑える意識
- 3. 送球時の足運びとステップ 10:07
- 補給後の一歩目の使い方
- 投げやすさと安定感の両立
- 体勢を整えてからの送球
- 4. 練習方法と守備感覚の習得 11:39
- 実戦感覚を養うバッティング練習の活用
- 後方打球への対応力を鍛える意識
- 目線を切る練習の必要性
- 5. グラブの工夫と送球精度の向上 24:31
- グラブのサイズと硬さの選び方
- 親指の安定と中の遊びを防ぐ工夫
- 送球の弾道と目標意識
守備位置と初動の意識 00:01
スタートの反応と体勢
打球が当たった瞬間にスタートを切るため、どこでも動ける体勢で守ることを重視しています。反応力は経験と勘による部分が大きく、左右どちらにも動ける準備が求められます。
投手の意図に応じた守備位置
外野の定位置は、先発投手が「打ち取ってほしい」のか「強い打球を処理してほしい」のかに応じて変えるとのこと。コーチの指示も踏まえつつ、自分で考えてポジショニングを調整する意識が語られていました。
目線と落下点の予測練習
打球音や打者のタイプから落下点を予測する練習をバッティング練習中に実践することで、守備感覚を養っていたとのことです。
フライ捕球の姿勢と動き 03:45
顔の横で補給する理由
正面でボールを捕ると視界が塞がれるため、顔の左右どちらかで捕球するように意識するとのことです。これはボールとグラブが重なって見えなくなるのを防ぐためです。
走りながら捕球する際の工夫
走って捕る場面では、目線のブレを抑えるため、ボールの手前でスピードを緩めてゆっくり補給することが重要とされています。
補給時の体の伸びを抑える意識
手や体を伸ばして捕ろうとすると動きが止まりやすくなるため、補給は体の近くで、下で捕る練習を行うよう指導されていました。
送球時の足運びとステップ 10:07
補給後の一歩目の使い方
捕球から投球への流れを短くするため、左足で補給してそのまま送球に入る動きが推奨されていました。右足を前にして捕る方法もあるが、一歩多くなる点を考慮する必要があります。
投げやすさと安定感の両立
不安がある場合は、右足を前に出して補給することで安定感を高める方法も紹介されていましたが、できれば最短の動きで送球に移行できる形が望ましいとされています。
体勢を整えてからの送球
勢いのまま投げようとせず、いったんスピードを緩めて体勢を整え、確実に投げることが強調されていました。
練習方法と守備感覚の習得 11:39
実戦感覚を養うバッティング練習の活用
ノックだけでなく、打者の打球を見ながらのバッティング練習中の守備が感覚を養ううえで効果的とされています。
後方打球への対応力を鍛える意識
前に守って後ろの打球に対応する練習が特に重要とされており、難しい打球への対処力を養う意識が必要です。
目線を切る練習の必要性
ボールを追い続けるのではなく、落下点を予測して目線を一度切る練習を繰り返すことで、追いつける位置を見極める力が養われるとされています。
グラブの工夫と送球精度の向上 24:31
グラブのサイズと硬さの選び方
動きやすさを重視して小さめのグラブを使用していたとのこと。カッチリとした硬めのグラブを好んで使っていたそうです。
親指の安定と中の遊びを防ぐ工夫
親指が中で遊ばないようにグラブ内部に補強を入れていた工夫が紹介されており、補給時の安定感を高めるための調整が施されていました。
送球の弾道と目標意識
センターからは「マウンドの向こう側」にバウンドさせる意識で送球していたとのこと。打球の回転や自分の特性に応じた送球コースを意識する姿勢が語られていました。
この動画から学べること
- 打球に反応する初動姿勢とポジショニングの工夫
- 補給時の目線・体の使い方と捕球の安定性
- 送球動作における足の使い方と一連の流れ
- 実戦を想定した練習方法と落下点予測力の鍛え方
- グラブの調整と送球コントロールを高める技術
これらのポイントに関心がある方は、ぜひ動画で実際の動作をご確認ください。他の外野手による異なるスタイルと比較することで、自分に合った考え方や練習法を見つけるヒントになるはずです。
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