前田健太が「覚醒の秘密」として語ったリリース直前の力の使い方について、より具体的にフォームの工夫とリズム作りの重要性を解説します。シャドーピッチングでは難しかった「ゼロから100」を実現するため、現在の投球フォームに至る変更点とその理由が詳しく語られています。
- 1. ゼロから100を実現するための課題と気づき【00:00】
- トレーナーとの会話で見えた限界
- フォームを変える必要性
- 2. 投球リズムを作るための工夫【01:33】
- グラブをポンと上げる動作の意味
- 腕を一度下ろすことで力をゼロにする
- 3. 自分のリズムを持つことの大切さ【02:58】
- フォームチェックよりもリズムを優先
- 毎回同じリズムを再現する意識
- 4. 握力の例えで理解するフォームの理屈【04:28】
- 力を溜めるには一度ゼロに戻す必要がある
- フォームの中に「抜くタイミング」を設ける
- 5. フォームへの応用と注意点【07:12】
- 最初から力を抜くのではなく、リリース前でゼロにする
- 個人に合った抜きポイントの見つけ方
ゼロから100を実現するための課題と気づき【00:00】
トレーナーとの会話で見えた限界
「0から100で力を出す」という前回の話を受け、トレーナーとの会話の中で、フォーム全体が0になってしまい、実戦での再現が難しくなるという課題が見えたと語ります。
フォームを変える必要性
それを受けて、力を抜くタイミングを明確にするためのフォーム改良を行い、今の投球フォームが完成したと説明しています。
投球リズムを作るための工夫【01:33】
グラブをポンと上げる動作の意味
現在のフォームでは、グラブを一度「ポン」と上げる動作を挟んでいます。この動作によって、リズムが生まれ、意識的に力を抜くタイミングが作られると解説します。
腕を一度下ろすことで力をゼロにする
右手を一度下げることで、自然と力が抜け、リリース前にゼロの状態を作ることができるとしています。このリズムが、「ゼロから100」への準備を可能にすると話しています。
自分のリズムを持つことの大切さ【02:58】
フォームチェックよりもリズムを優先
投球動作において、「左足を高く上げる」や「腕の位置」などのチェックポイントよりも、自分に合ったリズムを持つことの方が安定に繋がると述べています。
毎回同じリズムを再現する意識
毎投球、一定のリズムで投げることで、フォームが安定し、コントロールやリリースポイントも再現しやすくなると解説しています。
握力の例えで理解するフォームの理屈【04:28】
力を溜めるには一度ゼロに戻す必要がある
「握力計で50の力を入れた状態から測るよりも、ゼロから一気に力を入れた方が高い数値が出る」という例えを用い、投球でも同様に、リリース前に一度力を抜く必要があると説明しています。
フォームの中に「抜くタイミング」を設ける
最初からずっと力を抜いているのではなく、リリース前に一度だけゼロの状態を作ることで、100%の力を効率的にリリースへ伝えられるようになります。
フォームへの応用と注意点【07:12】
最初から力を抜くのではなく、リリース前でゼロにする
力を抜くべきなのはリリースの直前であり、フォーム全体を力なく始めるのではないと強調します。フォームの中で明確に「抜く→入れる」のメリハリをつけることが重要です。
個人に合った抜きポイントの見つけ方
前田選手は「右手を下ろす」動作で力を抜いていますが、他の選手は自分に合った抜き方を見つけるべきだと述べています。足を下ろすタイミングなど、自分なりの力をゼロにできる動作を意識することが大切です。

前田 健太(まえだ けんた)
1988年4月11日生まれ
MLB デトロイト・タイガース所属 #18 投手
右投右打
この動画から学べること:
- 「0から100」を実現するためのリリース前の力の抜き方
- 力を抜くための具体的な動作と投球リズムの作り方
- フォーム全体ではなく、1カ所に力の切り替えポイントを作る考え方
- フォームの安定や再現性向上のためのリズム意識
- 自分に合った「力を抜く動作」を見つけるためのヒント
投球時に力の使いどころが分からなくなっている選手や、リリースで力が伝わらないと感じる人にとって、参考になる考え方が詰まった内容です。ぜひ、映像を通してフォームの工夫を確認してみてください。
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