通算2000奪三振を達成した技巧派投手・星野伸之が、自身の球速やカーブの握り、出所の見せ方などについて赤裸々に語っています。球速に頼らず、配球やコントロール、フォームの工夫によってプロの打者を抑えてきた過程が詳細に語られており、速球派でない投手にとって貴重な学びの詰まった内容です。
- 1. 球速128km/hでも通用した理由 00:15
- 速球がなくても抑えることはできる
- 三振2000個の裏にある制球力と配球術
- 2. カーブの握りと出所の工夫 05:05
- 独特のカーブの握り方と投げ方
- 出所が見づらいフォームの変化と工夫
- 3. クイックモーションと走塁対策 13:47
- 足を上げない超クイックの重要性
- 走られない工夫とセットポジションのコツ
- 4. アウトロー重視の投球術 17:24
- 右打者のアウトローに徹する理由
- 緩急と心理戦で勝負する投球哲学
- 5. 「怪我しない球」としての誤解と成長 24:27
- 遅球ゆえに軽視された評価とその克服
- 「結果を出せば正解」のプロの世界での自負
球速128km/hでも通用した理由 00:15
速球がなくても抑えることはできる
プロ入り当初から球速は130kmに届かず、最速でもリリーフ時に136km/hが出た程度だったという星野氏。しかし安定して128km/hを記録することが「調子が良い証」だったと語っています。
三振2000個の裏にある制球力と配球術
三振を多く奪えた理由については、速さよりもコースと球種の使い分け、特に右打者へのアウトローのコントロールにこだわり続けた結果と分析しています。
カーブの握りと出所の工夫 05:05
独特のカーブの握り方と投げ方
中指でかける独自の握り方(縫い目ではなく皮の部分)で、手首の返しを利用して縦に大きく落とすカーブを投げていたとのこと。高校時代に指導されたその握りがプロでも武器となったと語っています。
出所が見づらいフォームの変化と工夫
フォームも年々変化し、最終的には「体と一体化してからボールが出る」ような独特の投げ方に。出所が見えづらく、打者がタイミングを取りづらいことが武器になっていたようです。
クイックモーションと走塁対策 13:47
足を上げない超クイックの重要性
球が遅いため、クイックモーションが必須だったと述べています。足をほとんど上げずスライドステップで投げる方法を身につけたことで、盗塁対策にもなったと語っています。
走られない工夫とセットポジションのコツ
軸足に体重を乗せた瞬間に前足を出すことで、最小の動作でクイックを成立させていたとのこと。特に非走者タイプにも走られやすいため、細かな対応が重要だったと振り返ります。
アウトロー重視の投球術 17:24
右打者のアウトローに徹する理由
自信のあるクロスファイアが苦手だったため、右打者の外角低めにストレートとカーブを集めることで勝負していたと語っています。インコースは意図的に避け、アウトローのみを可視化する意識だったとのこと。
緩急と心理戦で勝負する投球哲学
速球が遅いため、打者の心理を読むことが重要だったとし、特に初見の外国人選手はタイミングが合わず空振りしやすかったと語っています。
「怪我しない球」としての誤解と成長 24:27
遅球ゆえに軽視された評価とその克服
遅い球でもプロで勝ち続けたことで、周囲からは「怪我するはずがない球」と軽視されたこともあったようです。結果を出すことで、ようやく評価された実感があったと回顧しています。
「結果を出せば正解」のプロの世界での自負
細身の体でも通用したのは、「結果を出し続けたからこそ評価が変わった」と語り、プロは結果がすべてであることを実感したと述べています。
この動画から学べること
- 球速がなくても抑えるための投球術
- 握り方・手首の使い方で変化球を活かす方法
- クイックモーションによる盗塁対策の重要性
- 配球と心理戦を活かしたアウトロー重視の投球
- プロで生き残るために必要な「結果の継続」
球速に自信のない投手や、配球に悩むプレーヤーにとって、星野氏の体験は大きなヒントになります。ぜひ実際の動画で、その投げ方やニュアンスも確認してみてください。
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